火垂るの墓に描かれた時代

終戦記念日が近くなる8月になるとテレビ放映されることが増える映画があります。

ジブリ映画の火垂るの墓もそのひとつで、夏休み期間中に毎年必ずといって良いほど放映になる映画です。

作家の野坂昭如の短編小説が原作で太平洋戦争の中、親を亡くした兄と妹が主人公の物語です。ジブリ映画の冒頭は登場人物の一人、清太の死から始まります。幽霊になった清太の「僕は死んだ」というショッキングな台詞が映画の世界に引き込んでいきます。

この映画の舞台は神戸です。神戸大空襲で親を亡くした清太と妹の節子がおばの家に引き取られますが、諍いが多くなり兄妹がおばの家を飛び出し二人で生活を始めた様子が描かれます。しかし、戦争という時代です、食べるものにも困るようになり生活は行き詰まり妹の節子が衰弱しやがて死を迎えます。

火垂るの墓には重要な小道具としてドロップ缶が出てきます。節子が大好きなおやつで、すでに中身のドロップは無くなっていたがおはじきを入れてその音をドロップだと想像してうれしそうに缶を振る姿がいっそうの切なさを感じさせます。栄養失調で意識が朦朧としたときにおはじきをドロップだと思い込み舐めた姿は涙が止まらないシーンのひとつです。戦争の無常さと人間の非力を痛感する映画でかわいそうだけでは済まされない作品です。

戦争があったことさえ知らない世代が増えて来た現在日本にもこんな時代があったということを次の時代に語り継ぐ上では家族揃ってみるべき秀作と言えます。

妹思いの兄、清太

火垂るの墓とは、戦時中の2人の兄妹を描いたジブリ映画です。主人公は清太という名前の14歳の少年です。父親が連合艦隊で出撃している間に、空襲で母と家とを失い、4歳...  この続きはこちら ⇒

おはじきを食べてしまった節子

ジブリ映画「火垂るの墓」の原作は、野坂昭如作の短編小説です。野坂氏の戦争体験を基にした物語です。戦火の元、戦争で親を亡くした14歳の兄と4歳の妹の、終戦前後の混...  この続きはこちら ⇒

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