涙なしにはみられない

火垂るの墓を初めて観た時、私はまだ幼稚園児か小学校低学年という幼い頃でした。戦争の悲惨さ、主人公兄妹の母親が大やけどで死んでしまうシーン、親戚のおばさんの意地悪さなど、挙げたらキリがないほど、この作品には救いが無さ過ぎて、幼心にこれはトラウマを残す作品だと思い、あまり繰り返し観たくはないな、という感想を持ちました。

一年に1~2度、テレビで数週に渡って「ジブリ映画」が放送される時、よく夏場にこの火垂るの墓が放送されていました。悲しくなるので、あまり積極的に観たい作品ではありませんでしたが、昨年の夏に放送された時になんとなくですが観ようという気持ちになり、久々に観てみたのです。視聴後、清太と節子の境遇に涙しました。自分に子どもが生まれたばかりだったので、もし我が子がこうなったらと重ねてみてしまったせいなのかもしれません。胸が詰まるような思いでした。そして、この子達にお腹いっぱいご飯を食べさせてやりたいと思う程、映画に入り込んでしまいました。

放送後、インターネットで火垂るの墓の感想を見てまわりましたが、子を持つ親の反響は凄まじいものでした。やはり、私と同じような感想を持つ方々が多かったです。友人達に会った時、そういえばこの間の火垂るの墓観た?という話題になりました。独身の友人は大抵、戦争の辛さや、清太ももう14歳なのだから、おばさんに甘えてないで自立しろ…といった感想を持つ人が多かったのですが、結婚して子どもを持つ友人は、節子が可哀想、清太はまだ14歳なのに、小さい妹の世話をしながら生きていくなんてすごく大変だね、という2人に同情する意見が多かったです。

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